GW中、昨日までの3日間は、ほどんど出掛けなかったので、今日はお出掛け。
自分はGWと秋の年2回、温泉に行きます。
混浴露天風呂です。
そこで、前から気になっていたけど、まだ行ったことがなかった岩間温泉に向かいました。
北海道にも同名の温泉があるようですが、こちらは石川県白山市にある岩間温泉です。
岩間温泉には墳泉塔群と呼ばれる、自然にお湯が湧き出している場所があります。
そこを目指します。
岩間温泉は、白山白川郷ホワイトロード(旧称は白山スーパー林道)の入り口近くにあります。
白山白川郷ホワイトロードの入り口近くで、岩間温泉に向かう分岐があります。
分岐に着くと、岩間温泉への道は冬期通行止めとなっています。
仕方ないので、ここに車を停めて、歩くことにします。
他にも車が3台止まっているけど、岩間温泉に向かっているのでしょうか❓
気になります。
8:50 出発
まずは山崎旅館を目指します。
通行止めになっていなければ、山崎旅館までは車で行くことができます。
約5kmの距離があります。
9:45 山崎旅館到着
もちろん、現在は閉鎖中です。
ここを通り過ぎると、すぐに岩間墳泉塔群方面と楽々新道で分岐します。
楽々新道は、白山へ登る登山道の一つです。
ここから室堂までの距離は14.25kmとなっています。
全然楽ではないですね。
今年は楽々新道経由で白山に登る予定です。
看板をよくみると、下に張り紙が付け加えられています。
《この先、2.7km地点で土砂崩れがあり墳泉塔及び岩間温泉(露天風呂)には行けません。現在も、上部から崩落しています。》
これを見てしまったら、普通は引き返したくなりますよね。
でも、ここで引き返す訳にはいきません。
自分の目で見てみないと、どんな状況か分からないので、とりあえず進みます。
すると、男性二人組が向こうから戻ってきました。
道の様子を聞いてみると、雪があるとかで途中で引き返してきたようでした。
たしかに雪は残っているけど、まだ普通に歩けるので、行ける所まで行きます。
諦めません。
雪よりも、あちこちで崩落している土砂や木が邪魔をします。
第一の難所です。
土砂は、けっこうな傾斜になって積もっていて、とても滑りやすいです。
もし足を滑らせてしまったら、自分の体をせき止める物もなく、崖下100mを1直線で転がり落ちてしまいます。
大変危険です。
初級者には難易度が高いです。
岩間温泉に向かう方は、くれぐれも自己責任で。
ここを通過しても安心はできません。
あちこちで土砂が崩れています。
いつ落ちてくるか分からない落石にも注意です。
第一の難所を通過して、しばらく経つと、第二の難所に差し掛かりました。
ここは、元あった道まで崩壊していて、さっきとはレベルが違います。
とにかく岩がでかい。
足を踏み外すと崖下へ落ちてしまいます。
一応、温泉マニアの有志が張ったであろうロープが存在するので、活用します。
安全な高い位置を攻めます。
通過後、振り返って。
崩落している幅が広く、30mはありそうです。
正直、命の危険を感じました。
何度も言いますが、自己責任で。
本来なら、渡ってはいけない場所のはずなので。
ここが張り紙に書いてあった、2.7km地点の土砂崩れだと思われます。
ここを通過して、あと1km弱歩きます。
次は雪の斜面が出現しました。
これは反対側(温泉側)から撮った写真です。
ここも滑り落ちると危険ですので、慎重に進みます。
歩いてくる時、奥の方に小屋が見えたので、すぐ先には露天風呂があるはず。
温泉マニアの血が騒ぎます。
辿り着くのが困難なほど、秘湯度が増すというもの。
雪の斜面はなんなくクリアし、ようやく到着。
10:50 岩間ヒュッテ♨︎
トイレ兼避難小屋
まず露天風呂を探します。
なかなか見つかりません。
雪の上を歩いて探し回っても、露天風呂は見当たりません。
もしかして、雪の下に隠れてしまっているのだろうか❓
それなら、湯けむりでそこだけ空間ができ、スノーブリッジになっていてもおかしくないはず。
と思い、ヘッドライトを装備して、スノーブリッジを覗いてみるが、無さそう。
昨日の夜、岩間温泉が載っているガイドブックに書いてあったことを思い出す。
たしか、露天風呂が小屋から50mって書いてあったっけ。
戻って、もう少し手前を探してみると…
普通にありました。
なぜ、最初に通った時に気付かなかったのか。
20分間、無駄に探し回ってしまった。
まあ、いいか。
11:10 入湯
ここは無料の混浴露天風呂です。
もちろん、今は貸切状態です。
脱衣所等はありません。
露天風呂は詰めれば10人近く入ることができますが、4〜5人がちょうどいい感じ。
女性からすると、入りにくいかもしれませんが、こんな場所なので、他の人と鉢合わせすることも少ないと思われます。
その場で着替え、衣服は岩の上に置いておきます。
全裸になったはいいけど、冷たかったらどうしようなどと、少し不安になりつつ足を漬けてみる。
熱い。
よかった。
熱すぎる気もするが、冷たいよりは良い。
たぶん48℃くらいありそう。
源泉掛け流しで、水で調整されています。
しばらく、慣らしながら入っていると、熱さにも慣れてきました。
温泉最高!フォーーーーーッ!
思わず叫んでしまいます。
今まで通ってきた危険な道を、また戻らないといけないということは、頭から排除しています。
すごくリラックスできました。
ビールが飲みたくなります。
もちろん、スーパードライ。
誰も居ない空間で、のんびり過ごしました。
そして、何ともいえない気分になりました。
それは、孤独感、寂しさからくるものなのか。
不思議な気持ちです。
こういう気持ち、好きです。
程よい秘湯感を味わい、満足したところで帰ります。
墳泉塔群を見に行くのは諦めました。
12:20 下山開始
14:15 駐車場
今日は水を800mℓ持って行き、そのうちの300mℓはカップラーメンのお湯に使いました。
飲み水は500mℓだけで、足りなくなりました。
帰りは、水分と糖分に飢えていたので、自販機で水分と糖分を同時に補給できる炭酸飲料を買って、喉に流し込み、手取峡谷に寄りました。
昨日の大雨の影響で、コーヒー牛乳になっています。
<岩間温泉・岩間の湯>
行きやすさ♨︎♨︎
入りやすさ♨︎♨︎♨︎♨︎
開放感 ♨︎♨︎♨︎♨︎
景色 ♨︎♨︎♨︎
泉質 ♨︎♨︎♨︎
※5段階評価です
岩間温泉の露天風呂は、今日の探訪でお気に入りのスポットになりました。
土砂崩れで道が通れなくなっているのは残念でしたが、その方が行くのが困難になり、達成感もあって、自分的には好きです。
危険な道は通りたくないけど、どうしても行きたいという温泉マニアの方は、崩壊した道を通らない方法もあります。
岩間温泉の露天風呂がある場所からは、岩間道という白山に向かう登山道があります。
その道は途中で、山崎旅館の先にあった楽々新道と繋がっています。
だから、行きは楽々新道を通って途中にある薬師山まで行き、そこから岩間新道を下れば、岩間温泉に辿り着きます。
しかし、それは大分遠回りになります。
岩間温泉(標高約1000m)から薬師山(標高2023m)の標高差約1000mを登って下る本格的な登山となります。
これは、雪がない時期の話です。
次に岩間温泉に行くときは、登山も兼ねて、この道で行きたいと思います。